ニセコ・積丹方面/春スキーツアー

内容
雷電山
昨年、目国内から岩内岳へと縦走した時、西の先にある巨大な山塊に目がいった。
以前から一度行ってみたいと思っていた雷電山だ。
今回は天気も良かったので、予定どおり雷電山を目指すことにした。
ただし、登山口付近の状況が良くわからなかった。そのため確実を期して、目国内からのピストンにすることにした。
結果的にはこれが失敗だったのだが…
いつものように新見温泉のゲート前に車を止めて、歩き出した。
何回も言うように今年は雪が少ない年だ。林道の大カーブから沢を2つ越えて前目国内岳のコルへ登るのだが、スノーブリッジが相当ヤバかった。沢が大きく口を開け、流れの水流もかなり多くなっていた。
一人づつ恐る恐る慎重に渡り、前目国内の斜面に取り付いた。沢を渡った先からは積雪量は十分で、特に問題もなく登ることができた。
往路は、コースを縮めるべく、目国内の山頂をパスし、目国内のコルへとトラバース気味に進んだ。
しかし、尾根に出た時から猛烈な風に襲われ出した。目国内はいつも風が強いのだが、今回もそれで、強風域を延々と雷電山目指して歩くことになった。
コルから先は広い雪原が続いた。風は正面から常に強く吹き、時には立っていられない程だった。
広大な雪原を風に逆らって、延々と歩き続けた。
この日もKが途中で離脱してしまった。僕とIさんはしばらく先を急いだが、幌別岳(1174)でギブアップ。
最後は無理矢理熊笹の藪を漕いで山頂に上がってみた。雷電山はもう一つのピーク(1175)の先に大きく広がっていた。
やはり、ピストンでは目国内のコルから2度この雪原を歩くことになり、時間的に無理がありそうだった。
次回は、登山口をもう少し調べて、ワンウェイでトライしようと思った。
帰りは、風に押されてコルまでは早かったが、コルから目国内の山頂までが意外と遠かった。疲れた体にムチ打って何とか帰路は目国内まで登った。
しかし、目国内南面のバーンは素晴らしかった。苦労して登った甲斐があった。誰も滑っていないノートラックの春雪を心から楽しんで滑ることができた。
最後は細ったスノーブリッジを探し捜し、おっかなビックリの下山ではあったが。
雪解けで増水した道端の沢いには、トウの立った巨大な蕗の薹や水芭蕉、カタクリの花などが咲いて、疲れた山行を癒してくれた。