竹屋谷・ブンゲン(射能山)/沢登り

内容
揖斐川町春日美束から「大平八滝」を目指して西谷林道を進んだ途中に「竹屋谷」の入渓点があった。
入り口は、地味な沢で水量も大して多く無かった。
それでも大きくは無いが滝が連続して現れ、大半登ったが、巻く沢もあり、ペースは上がらなかった。
暫く小滝を超えて行くと、10m程の滝が目の前を塞いでいた(きまま滝)。
左手(右岸)に上方に向かって踏み跡があったので登ってみた。
これが実は「竹屋谷渓谷」につながる遊歩道だったとは後に分かった。
流巌滝(13m)、観音滝(20m)と、遊歩道で過ぎ、遊歩道が無くなったところで立木をピンに沢身に懸垂で降りた。
この先には、長いトイ状の滝があり、体でつっぱりながら延々と登った。
この当たりで遡行は半分程、水量は衰えず、小滝、なめ滝、岩壁の割れ目状のクラック滝、と続き広めにゴルジュ帯が延々と続いた。
標高1000mを超えるあたりのなめ滝で、やっと水量が減って尾根が見えてきた。
我々は焦って、この当たりで尾根に取り付いてしまった。
ネットにあった記録では、「藪漕ぎも殆ど無く稜線に上がった。」
とあったが、笹藪と石楠花の藪に阻まれてしまった。ここは大人しく最後まで沢沿いに登るべきだった。
尾根を間違えたりして、暫く藪の中を彷徨ってやっとピンクのテープを見つけた。
テープを辿って行くと、やっと稜線の登山道に出ることができた。
ブンゲンへの登山道は整備されていて、しっかりした登山道だった。
予定を約1時間オーバーでやっとのことでブンゲンの山頂に着いた。
当初の予定では、この後、北谷を下降して大平八滝を下山する予定だった。しかし、下降点がはっきりせず、天候の心配もあったため、登山道で「グランスノー奥伊吹」のスキー場へ下山することにした。
この後はすでに書いた通り、雷雲の中を進んだりすることになった。沢で全身は濡れているので、雨は気にならなかったが…