礼文島〜利尻島/礼文島カヤックツアー〜利尻岳登山・利尻島バイク一周

内容
 4:30、宿の車で登山口まで送ってくれるので甘えることに。今日は7人と多いので2台に分乗して鴛泊口へ。登山届を出し5:00登山開始。間もなく「日本名水百選」に選ばれている「甘露泉水」。これから10時間の長丁場、ハイドロレーションを満水にする。
 緩やかな林間の登山道脇には色々な花や実が可愛い。時々写真に撮りながらマイペースで高度を上げる。6合目でようやく展望が開けた。眼下の雲間に街や海が朝日に輝いている。気温18℃、汗もかかず爽やか。少しずつ勾配が急になり長官山着。やっと頂が望めた。いい形をしている。間もなく避難小屋。中は広く綺麗で、快適に泊まれそう。ただし非常時以外宿泊はできません。トイレブースがあったので済ませることに。利尻岳にはトイレはなく携帯トイレ持参。自然保護の観点からどの山でも取り入れられると良いなぁ~但し、長期縦走になるとちょっと負担だけど…
 足元はだんだん脆くなり細かい火山礫に。崩さないように進む。こんな貧土なのに様々な高山植物が咲き誇っている。素晴らしい生命力。沓形への分岐を超え、男性のシンボルのようなローソク岩が見えてくると間もなく頂上。5時間10分で北峰の祠に到着。最高点はこの先の本峰だが崩壊が進み立ち入り禁止。今は北峰を山頂としている。
 分岐を過ぎたころからガスがかかり始め、山頂は完全に雲の中、360度の絶景を期待して登ってきただけに諦めきれない。周りの人とお喋りしたり、飲み食いしながら1時間ほど待つが一向に晴れそうにもない。時刻は丁度サーマルタイム。風も穏やかな好天気が災いしたか… 下山にも4時間ほどかかるので、後ろ髪引かれる思いで山頂を後にする。
 ほとんどの人はピストンだが、せっかく来たので違う景色も見たいと沓形コースを下山する。頂上直下のトラバースはひどいザレ場で、足を置くと何処までもずり落ちていく。大きく落ちる前に次の足を出し続けなんとかクリア。三眺山手前の下りは一箇所分厚い砂が乗り、ズリズリと落ちながら下る(登りには使いたくないなあ~)。と、難場がいくつかあるが、ずっとお花畑の中を行く素敵なコースです。そして何といっても人が少なく静かに歩ける。ちなみにこの下りで出会った人はたったの3人。後半利尻の山容は望めなかったが、満たされた気持ちで14:45、予定より少し早く沓形登山口に到着。後は前日に上げておいたバイクに乗り、18kmの道を宿に戻るだけ…